熟練介護士の悩み「認知症による問題行動に出たときにはどうすればいい」7編

問題行動

 

介護職をしている女性30歳のミツコです。
実務者研修を取得したので、もうすぐ介護福祉士を取得したいと思っております。

 

介護の施設で働いて5年になるのですが、利用者の問題行動でどう対処したらいいのか悩まされています。

 

正社員で働いているのですが、施設の方針や人間関係に嫌気がさし、辞めて転職を考えています。

 

時間や休日も自由にできる派遣社員を考えているのですが、よい派遣会社はないですか?

 

「なぜこんなことをするのかしら」
「どうしてこんなことを言うんだろう」

施設で介護しているとスタッフからよく聞く言葉ですね。
昼夜を問わず、あてもなくうろうろと歩きまわったり、現実的でない内容に判断してしまったり、暴言や暴力など認知症の問題行動によって、スタッフの負担が高まります。

なぜこんなことをするのかという正しい理解があれば、納得がいき、疲れやいらだちを和らげることができるかもしれません。

今回は、困った行動にどのように向き合えば良いのかを解説していきます。
利用者さんとの良い関係性を維持するためのヒントにしてください。

夜になるとウロウロと歩き回る

昼間は普通に過ごしているのに、夜になるとウロウロと歩き回る利用者さんがいて困っています。

ここはいったいどこなんだろう?こんなに困っているのになぜ注意されないといけないの!!

理由
自分がどこにいるか分からないと不安感から、落ち着きがなく歩き回ってしまうのです。

不安を取り除くために一緒に過ごす

「どうしたんですか?」とやさしく声をかけ、しばらく一緒にいると、安心して気持ちが落ち着きます。

 

夜の徘徊は職員の負担も大きいですから、昼間はできるだけ眠らせないようにしましょう。

 

ここは自分のいる所ではない!早く自分の家に帰らなければ大変だ。

利用者の思いを尊重した応対を

「ここが住むところですよ」といっても、判別できないので納得してもらえません。

 

「今夜はここに泊まって、あした帰ったらいかがですか」などと、利用者の気持ちを尊重した受け答えをすると安心します。

詳しい解説 夜になるとウロウロと歩き回る

 

夜間に徘徊する傾向があるユーザーの課題に対処するには、繊細なタッチと思いやりのあるアプローチが必要です。

このブログでは、この状況に注意と理解を持って対処し、複雑な夜間徘徊に直面している人々に貴重なサポートを提供するための実践的な案を解説します。

理由を理解する

夜間の徘徊は管理が難しい行動である可能性があり、効果的なサポートを提供するには根本的な原因を理解することが重要です。

ユーザーが夜間に落ち着かない一般的な理由の 1 つは、方向感覚を失ったり、自分の場所がわからないときに不安が高まったりすることです。

より深く理解するために、この問題を掘り下げてみましょう。

重要なアプローチとしての共感

何よりもまず、共感はこの状況に対処するための強力なツールです。

たとえそれが自分の家の範囲内であっても、自分がどこにいるのかわからないときに生じる見当識障害や不安の感情を想像してみてください。

この共感は、あなたと夜徘徊する人との間に理解と信頼の橋を築くのに役立ちます。

周囲で道に迷ったり不安を感じたりする人がどのような苦痛を感じるかを理解できれば、より効果的に対応できるようになります。

彼らの混乱や不安の感情に共感することは、協力的で思いやりのある環境を作り出すのに大いに役立ちます。

安心

夜間の徘徊を管理するには、安心感も重要な要素です。

ユーザーが落ち着きがなく見当識障害を起こしている場合、自分は安全であり、あなたが助けに来ているという安心感を提供することが重要です。

たとえば、居住型介護施設で徘徊している人を見つけたら、「大丈夫、道がわかるようにここにいますよ」などと落ち着く言葉をかけながら、そっと部屋に戻しましょう。

心を落ち着かせて安心させてくれる存在を提供すると、不安が和らぎ、夜間の徘徊の頻度が徐々に減っていきます。繰り返しと一貫して安心感を与えることが、信頼を築き安心感を与える鍵となることを忘れないでください。

例文

認知症の家族が夜間徘徊する傾向があるという例を考えてみましょう。

リビングルームで彼らが当惑し不安そうな表情をしているのを見つけるかもしれません。彼らを叱ったり怖がらせたりするのではなく、彼らの立場に立って考えてみましょう。

彼らの恐怖と混乱を認識し、優しく安心させる声で彼らに近づきます。「大丈夫、私はここにいるから安全だよ」などと言ってください。

そっと手を取り、寝室に戻します。より親しみやすく快適な環境を作り出すために、常夜灯の使用を検討することもできます。

一貫した安心感と理解があれば、時間が経つにつれて、そのようなエピソードの頻度を減らすことができます。

夜間徘徊の背後にある理由を理解し、徘徊を経験している人に共感し、一貫した安心感を与えることが、この困難な問題に対処するための重要な要素となります。

これらのアプローチを実践することで、この行為の影響を受ける人々に対して、より協力的で安全な環境を作り出すことができます。

一緒に時間を過ごす

夜間の徘徊に対処するもう 1 つの貴重なアプローチは、特にユーザーが動揺したり混乱したりしている場合に、ユーザーと充実した時間を過ごすことです。

思いやりを持って彼らに関わることは、この困難な瞬間に彼らがより安全でリラックスできるように助ける上で大きな変化をもたらす可能性があります。このアプローチをさらに詳しく見てみましょう。

懸念の表明

ユーザーが苦痛や混乱の兆候を示していることに気付いた場合は、ユーザーの健康に対して心からの関心を示すことが重要です。

これを行うためのシンプルだが強力な方法は、「どうしたの?」と優しく尋ねることです。

この質問は、あなたが助けたいという意欲を示すだけでなく、彼らが自分の感情や懸念を表現するための扉を開くものでもあります。

快適さとサポートを提供

彼らの安否を尋ねるだけでなく、しばらく一緒にいることを検討してください。

あなたの存在は大きな慰めと安心感の源となります。彼らの隣に座ったり立ったりするときは、穏やかでなだめるような態度を保ちましょう。

「どうしたの?大丈夫、私が一緒にいるから」と優しく繰り返すことで、さらに安心させることができます。

あなたの物理的な存在と共感的な言葉は、その人を安心させ、徐々に落ち着かせるのに役立ちます。

遭難したときにあなたは安心の源となり、夜間の徘徊を経験している人にとっては特に意味のあることです。

例文

認知症のために頻繁に夜間徘徊する愛する人が関わる実際の例を考えてみましょう。

ある晩、彼らが動揺して道に迷っているように廊下に立っていることに気づきました。

彼らを放っておいたり、すぐに方向を変えようとしたりするのではなく、そっと近づいて「どうしたの?」と尋ねます。

あなたの思いやりのある質問は、彼らが自分の感情を表現するための扉を開きます。

彼らは明確な答えを提供できないかもしれませんが、あなたの懸念の姿勢は強力です。次に、彼らの隣に座り、一緒にいると安心感を与えます。あなたは静かに「大丈夫、私はここにいるよ」と繰り返します。

あなたの存在は、彼らの苦痛を軽減し、よりつながりを感じさせるのに役立ち、最終的には不安を軽減します。

このアプローチにより、時間の経過とともに、本人はサポートされ、理解されていると感じるため、夜間徘徊の回数が減ります。

動揺したり道に迷ったりしているように見えるユーザーと時間を過ごし、安否を尋ねることは、夜間の徘徊中に精神的なサポートを提供し、安全な環境を作り出す優れた方法となり得ます。

あなたの存在と共感は、彼らの全体的な幸福とそのようなエピソードの頻度に大きな違いをもたらす可能性があります。

日中起きているようにする

夜間の徘徊を減らすために、日中の活動や関与を奨励します。これは睡眠パターンを調整するのに役立ち、夜間に徘徊する可能性が低くなります。

自分の視点を尊重する

夜間の徘徊は、ユーザーが実際の場所ではないと主張する困難な状況につながることがあります。

このような場合、苦痛をエスカレートさせる可能性のある矛盾を避け、敬意と共感を持って対立に取り組むことが重要です。

代わりに、一晩泊まって翌日帰宅することを提案するなど、思いやりのある妥協策を提案することを検討してください。このアプローチをさらに詳しく見てみましょう。

彼らの視点を尊重する

夜間の徘徊を経験したユーザーが方向感覚を失い、別の場所にいると主張することは珍しいことではありません。

この意見の相違は、利用者と介護者の両方にとってフラストレーションの原因となる可能性があります。

ただし、彼らの現実認識はその時点で異なるということを覚えておくことが重要であり、彼らの視点を尊重することが思いやりのあるケアの重要な原則です。

矛盾を避ける

議論に参加したり、ユーザーの認識に矛盾したりすると、苦痛や混乱が増大する可能性があります。

たとえば、認知症の人が、実際には介護施設にいるのに、自分たちは幼少期を過ごした家にいると主張する場合、それは間違いだと主張すると、不安や不満がさらに高まるだけかもしれません。

代わりに、たとえそれがあなた自身の現実の理解と異なっていたとしても、彼らの感情や経験を検証することを目指してください。

「あなたがそのように感じていることはわかります」、「あなたにとっては混乱するでしょうね」などの言葉をかけて共感を示しましょう。

思いやりのある妥協を提案する

状況に対処して慰めを与えるには、思いやりのある妥協が非常に効果的です。

たとえば、ユーザーが真夜中に家に帰りたいと主張した場合、「家に帰りたいのはわかります。今夜はここに泊まってはどうでしょうか。

24時間以内に家に帰ることができます」という代替案を提案できます。朝?” このアプローチは、彼らの安全と幸福を確保しながら、彼らの感情を尊重する解決策を提供します。

例文

介護施設で暮らしているアルツハイマー病の利用者が、以前の住居に戻る必要があると強く主張し、それはもはや実現不可能であるというシナリオを考えてみましょう。

彼らの信念に反したり、さらに苦痛を与えたりする代わりに、「古い家が恋しいのはわかります。今夜はここに泊まってはどうでしょうか。

明日の朝、あなたの古い家を訪問する計画を立てましょう。それは良いことでしょう」と言うかもしれません。

この妥協案を提示することで、彼らの気持ちを認め、安全を確保しながら彼らの視点を尊重した解決策を提供することになります。

ユーザーの視点を尊重し、夜間徘徊中の矛盾を避けることが、協力的で思いやりのある環境を維持するために重要です。

思いやりのある妥協案を提示することで、ユーザーの幸福を確保しながら葛藤や不安を軽減することができます。

このアプローチでは、このような困難な状況に対処する際に不可欠な理解と共感を優先します。

結論

夜間徘徊を経験している人のケアには、忍耐強く共感的なアプローチが必要です。

このブログでは、スタッフや他の入居者への影響を最小限に抑えながら、このような困難な時期にユーザーをサポートするための重要な戦略を検討してきました。私たちの提案の概要は次のとおりです。

1. 彼らの気持ちに共感する:夜間の徘徊に伴う見当識障害や不安を認識します。共感を示して信頼と理解を築きましょう。

2. 安心させる:慰めと安全の言葉をかけて、一貫して個人を安心させます。あなたは彼らが自分の道を見つけるのを助けるためにそこにいるということを繰り返し確認してください。

3. 充実した時間を過ごす:ユーザーが動揺しているか迷っているように見える場合は、「どうしたの?」と尋ねます。そしてしばらく彼らと一緒にいてください。あなたの存在は安心感と安らぎの源となります。

4. 自分の視点を尊重する:ユーザーは、自分がいる場所ではないと主張する場合があります。彼らの認識に反することは避けてください。

代わりに、一晩泊まって翌日帰宅するなど、思いやりのある妥協策を提案してください。

夜間徘徊に対処する場合には、思いやりと理解のあるアプローチが不可欠です。

これらの提案に従い、共感を維持することで、ユーザーをより適切にサポートし、スタッフや他の入居者への影響を最小限に抑えることができます。

このアプローチは、当面の課題に対処するだけでなく、夜間の複雑な行動に直面している人々にとって、より思いやりのある安全な環境を促進します。

 

まとめ

認知症の問題行動にでる利用者さんを対処する方法をお伝えしてきました。
いかがだったでしょうか?

利用者さんの満たされない思いや不安、恐怖など、行動の奥にある思いに気付き、心を癒やすような関わり方をすれば、穏やかに過ごしていただくことができます。

利用者さんの心の内を早く気付くことができたら、熟練介護士として素晴らしさことだと思います。まず、笑顔で接することを心がけてください。

不安や混乱のさなかにある利用者さんにとって、厳しい言葉や態度を向けられることは、恐怖以外の何ものでもありません。

追い詰められて、困った行動がエスカレートしてしまうことも考えられます。
反対に、にっこりと笑って穏やかに話しかけると、笑顔を返してくれることが多いです。

こちらの気分や雰囲気は伝わりますから、ゆったり構えて、そっと様子を見守るのもひとつの方法です。向き合う姿勢を変えることで、機嫌が良くなる場合もあります。

利用者さんをお世話するスタッフには本当に大変だと思いますが、なるべくおおらかな気持ちで、安心感を与える言葉や笑顔を心がけてみてください。

熟練介護士だからこそ、いろんな介護経験を積んでいかなくてはなりません。
1つの施設でずっと何年も仕事をしているとモチベーションが下がりますし、成長もできません。

いろいろ経験を積むために、派遣社員で働くのはいかがですか?
「かいご畑」では介護派遣の求人や応援制度を紹介している記事があるので、興味がある方はこちらをご覧ください。


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