介護職をしている男性30歳のミツヒコです。
実務者研修を取得したので、もうすぐ介護福祉士を取得したいと思っております。
介護の施設で働いて5年になるのですが、利用者の問題行動でどう対処したらいいのか悩まされています。
正社員で働いているのですが、施設の方針や人間関係に嫌気がさし、辞めて転職を考えています。
時間や休日も自由にできる派遣社員を考えているのですが、よい派遣会社はないですか?
「なぜこんなことをするのかしら」
「どうしてこんなことを言うんだろう」
施設で介護しているとスタッフからよく聞く言葉ですね。
昼夜を問わず、あてもなくうろうろと歩きまわったり、現実的でない内容に判断してしまったり、暴言や暴力など突発的な行動によって、スタッフの負担が高まります。
なぜこんなことをするのかという正しい理解があれば、納得がいき、疲れやいらだちを和らげることができるかもしれません。
今回は、困った行動にどのように向き合えば良いのかを解説していきます。
利用者さんとの良い関係性を維持するためのヒントにしてください。
何度もトイレに行きたがる
トイレまでの歩行に介助の手が必要な84歳の利用者さんなのですが、このところ、短い間隔で何度もトイレに行きたがります。
早めにトイレに行かないと、もし失敗したら困るじゃないか!!
理由
かつて、粗相(そそう)をして叱られたり、注意された経験があると、それが心配で何度もトイレに行きたがる心理的な要素によるものです。
粗相(そそう)をしても叱らない
年をとると誰でも生理的にトイレが近くなるということを理解してください。
ぎりぎりまで我慢してからトイレに行くと、失敗しがちですから、早めにトイレに連れていき、もし粗相(そそう)をしても、叱らないことです。
自分でもよくわからないが、このごろとにかく、トイレの間隔が短くなって困っているのよ
理由
あまりにトイレが近くなったり、排尿痛や残尿感があるようでしたら、膀胱炎(ぼうこうえん)など排尿障害が原因だと考えられます。
年齢的なものや病気のこともある
膀胱炎(ぼうこうえん)などの排尿障害であれば、病院で診察を受ける必要があります。
尿道の筋肉のしまりが悪くなり、短い間隔で尿意を感じることがあります。本人が望むのであれば、嫌な顔をせず、できる限りトイレに連れていきましょう。
詳しい解説 何度もトイレに行きたがる
高齢者の頻繁なトイレへの理解と対処
人は年齢を重ねるにつれて、トイレの使用などの生理的ニーズが変化する可能性があります。
この記事では、84 歳の患者が頻繁にトイレに行く理由について説明し、共感とケアをもってこの状況に対処する方法についてのガイダンスを解説します。
高齢者の頻繁なトイレ通い
トイレに行く頻度の増加
年齢を重ねるにつれて、より頻繁にトイレに行きたいという欲求が高まるのは珍しいことではありません。この変化は主に次のようないくつかの要因によって引き起こされます。
膀胱機能の変化:老化プロセスにより、膀胱機能に変化が生じる可能性があります。
膀胱の弾力性が低下し、蓄える尿が少なくなることがあります。その結果、高齢者はより頻繁に排尿衝動を感じることがあります。
筋緊張の低下:膀胱と尿道を制御する筋肉は時間の経過とともに弱くなり、尿を効果的に保持する能力が低下することがあります。
これは、トイレに行く頻度の増加につながる可能性があります。
尿濃度の低下:高齢者では、希釈された尿が大量に生成される可能性があり、そのため排尿が頻繁に必要になる可能性があります。
この変化を理解し、共感と忍耐をもって対応することが重要です。
高齢者がトイレに行く回数が増えたことに対して叱責したり不満を示したりすることは、高齢者にとって逆効果で苦痛を与える可能性があります。
代わりに、介護者や家族は、これが老化の自然な一部分であることを認識し、協力的で順応的な環境を作り出すよう努めるべきです。
叱責や批判を避ける
頻繁にトイレに行く高齢者に向けられた頻繁な叱責や批判は、彼らの感情的および心理的健康に悪影響を与える可能性があります。
このような否定的な反応を避けることが重要な理由は次のとおりです。
不安とストレス:トイレに行く高齢者を叱ったり批判したりすると、不安やストレスが増大する可能性があります。
自分が重荷になるのではないか、あるいは不承認に直面するのではないかと不安になるかもしれません。
自尊心と尊厳:高齢者の自尊心と尊厳を保つことが極めて重要です。
批判は彼らの自尊心をむしばみ、自然な身体機能について恥ずかしいと感じる可能性があります。
身体的健康への影響:過度のストレスや不安は健康全体に悪影響を及ぼし、頻繁にトイレに行く問題を悪化させる可能性があります。
介護者や家族は、叱責するのではなく、理解と共感を持って状況に対処する必要があります。
必要なときに援助やサポートを提供し、同時に必要なだけトイレに行けるようにすることは、はるかに建設的なアプローチです。
オープンなコミュニケーションと非批判的な態度を奨励することは、高齢者がより快適で尊敬されていると感じ、全体的な幸福と快適さに貢献します。
頻繁にトイレに行く考えられる理由
心理的要因
高齢者が頻繁にトイレに行くのは、心理的要因、特にトイレ行動で叱られたり批判されたりした過去の経験が影響していることがよくあります。
これらの要因は問題を悪化させる可能性があるため、安全でサポート的な環境を構築することが重要です。これらの心理的要因がどのように影響するかは次のとおりです。
不安と恐怖:過去にトイレの問題で叱られた経験のある高齢者は、その行為に対して不安や恐怖を抱くことがあります。
時間までにトイレに行けなかった場合の結果を心配したり、批判される可能性を恐れたりするかもしれません。
承認欲求:人間は年齢に関係なく、自然に承認や承認を求めます。
高齢者は叱責を避けたいという強い欲求を感じることがあり、それが「間違い」を犯さないようにするために頻繁にトイレに行くことにつながる可能性があります。
これに対処するには、安全で協力的な環境を促進することが重要です。
介護者や家族は、叱ったり批判したりするのではなく、安心させ、理解し、励ましを与える必要があります。
オープンなコミュニケーションは、高齢者が懸念や恐怖を表現するのに役立ち、介護者が必要な感情的なサポートと理解を提供できるようになります。
泌尿器疾患
高齢者の頻繁なトイレは、膀胱炎などの基礎的な泌尿器疾患に起因する可能性もあります。
これらの潜在的な医学的原因を認識し、それに対処することが最も重要です。排尿障害が頻繁なトイレの原因となる理由は次のとおりです。
痛みと不快感:膀胱炎などの症状は、尿路に痛み、不快感、尿意切迫感を引き起こす可能性があります。この不快感により、より頻繁にトイレに行く必要が生じる可能性があります。
残尿:一部の泌尿器疾患では膀胱が完全に空にならず、持続的な排尿衝動につながることがあります。
泌尿器疾患を特定することは、正確な診断と効果的な治療のために非常に重要です。
頻繁なトイレ通いが続く場合、痛みを伴う場合、またはその他の異常な症状を伴う場合は、医師の診察を受けることを強くお勧めします。
タイムリーな医療介入は、不快感を軽減し、個人の生活の質を向上させるのに役立ちます。
加齢に伴う変化
加齢により膀胱の筋緊張や尿量が変化し、より頻繁にトイレに行く必要性が生じます。
こうした加齢に伴う変化を理解し、それに対処するための戦略を実行することが不可欠です。加齢がこれらの要因にどのような影響を与えるかは次のとおりです。
膀胱の筋緊張:加齢に伴い、膀胱を制御する筋肉の弾力性が低下し、弱くなることがあります。その結果、尿を保持する能力が低下し、トイレに行く回数が増加する可能性があります。
尿量:加齢も、生成される尿の量と濃度に影響を与える可能性があります。高齢者では、希釈された尿が大量に生成される可能性があり、より頻繁な排尿が必要になります。
高齢者がこれらの加齢に伴う変化に効果的に対処できるようにするために、介護者や家族は、
- トイレに簡単にアクセスできるようにする
- 保護下着を使用する
- 必要に応じて移動を補助する
などの戦略を検討できます。
これらの対策は、個人の快適さと安心感を高め、高齢化の課題を乗り越える際に自立と尊厳を維持できるようにします。
頻繁なトイレの管理
医師のアドバイスを求める
高齢者が頻繁にトイレに行くことが続く場合、特に痛みや不快感を伴う場合は、医師のアドバイスを求めることが重要なステップです。
潜在的な泌尿器の問題を特定して対処するには、医師の診察が不可欠です。これが重要な理由は次のとおりです。
タイムリーな診断:医学的評価は、頻繁なトイレ訪問の原因となっている可能性のある膀胱炎などの基礎的な泌尿器疾患を診断するのに役立ちます。
タイムリーな診断は、効果的な管理への第一歩です。
治療の選択肢:診断が下されると、医療専門家は適切な治療法を推奨します。
治療法の選択は、特定の泌尿器の問題によって異なりますが、薬物療法、ライフスタイルの修正、理学療法などが含まれます。
たとえば、高齢者が膀胱炎の症状を経験している場合、医師は感染症に対処するために抗生物質を処方することがあります。
これらの治療法は不快感を軽減し、個人の生活の質を向上させることができます。
快適
頻繁にトイレに行くときに高齢者に快適さを提供することは、高齢者の尊厳と健康を維持するために不可欠です。これには、いくつかの考慮事項が含まれます。
必要に応じて介助する:介護者は、必要なだけ頻繁に高齢者をトイレに連れて行けるように準備しておく必要があります。
この支援により、トイレに時間までに到着できるかどうかを焦ったり不安に感じたりすることがなくなります。
移動補助具:個人の移動能力に応じて、歩行器、杖、手すりなどの移動補助具を使用すると、トイレまでの移動がより安全かつ快適になります。
これらの補助具は安定性を提供し、転倒の危険を軽減します。
バリアフリー設備:トイレに簡単にアクセスでき、手すり、補高便座、滑り止め床などの設備が整っていることを確認することで、快適さと安全性をさらに高めることができます。
快適さとサポートを提供するためにこれらの措置を講じることにより、介護者は高齢者が頻繁にトイレに行くのをより簡単に、そして尊厳を持って行えるよう支援することができます。
可能な限り自立を維持しながら、安心感と幸福感を促進することが不可欠です。
結論
高齢者の頻繁なトイレ訪問を理解し、共感的に対処することの重要性を明らかにしました。
この一般的な出来事の背後にある、心理的要因と生理学的要因の両方を含む多面的な理由を調査しました。
過去の経験が感情に与えた影響を認識し、支援的な環境を作り出すことで、私たちは高齢者の健康と尊厳を維持することができます。
さらに、タイムリーな医療相談と適切な治療を通じて、潜在的な医学的原因、特に泌尿器疾患を特定し、対処することの重要性を強調しています。
高齢者が自立を維持し、頻繁なトイレを容易かつ尊厳をもって行えるよう、移動補助具やアクセシブルな設備などの支援策を通じて快適さを確保することの重要性を強調しました。
これらの要因を認識し、思いやりのあるアプローチをとることで、私たちは高齢者がより高い生活の質と快適な老後を享受できるよう支援することができます。
まとめ
突発的な行動にでる利用者さんを対処する方法をお伝えしてきました。
いかがだったでしょうか?
利用者さんの満たされない思いや不安、恐怖など、行動の奥にある思いに気付き、心を癒やすような関わり方をすれば、穏やかに過ごしていただくことができます。
利用者さんの心の内を早く気付くことができたら、熟練介護士として素晴らしさことだと思います。まず、笑顔で接することを心がけてください。
不安や混乱のさなかにある利用者さんにとって、厳しい言葉や態度を向けられることは、恐怖以外の何ものでもありません。
追い詰められて、困った行動がエスカレートしてしまうことも考えられます。
反対に、にっこりと笑って穏やかに話しかけると、笑顔を返してくれることが多いです。こちらの気分や雰囲気は伝わりますから、ゆったり構えて、そっと様子を見守るのもひとつの方法です。
向き合う姿勢を変えることで、機嫌が良くなる場合もあります。
利用者さんをお世話するスタッフには本当に大変だと思いますが、なるべくおおらかな気持ちで、安心感を与える言葉や笑顔を心がけてみてください。
熟練介護士だからこそ、いろんな介護経験を積んでいかなくてはなりません。
1つの施設でずっと何年も仕事をしているとモチベーションが下がりますし、成長もできません。
いろいろ経験を積むために、派遣社員で働くのはいかがですか?
「かいご畑」では介護派遣の求人や応援制度を紹介している記事があるので、興味がある方はこちらをご覧ください。
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