「なぜこんなことをするのかしら」
「どうしてこんなことを言うんだろう」

施設で介護しているとスタッフからよく聞く言葉ですね。
昼夜を問わず、あてもなくうろうろと歩きまわったり、現実的でない内容に判断してしまったり、暴言や暴力など認知症の問題行動によって、スタッフの負担が高まります。

なぜこんなことをするのかという正しい理解があれば、納得がいき、疲れやいらだちを和らげることができるかもしれません。

今回は、困った行動にどのように向き合えば良いのかを解説していきます。
利用者さんとの良い関係性を維持するためのヒントにしてください。

面談に来た人（家族など）のことを泥棒だという

物が見つからないと、すぐに周りの人のなかに「泥棒がいる」と疑う利用者さんなのですが、面談に来る人すべてに泥棒が来たと興奮されて手のほどこしようがありません。

理由
年をとって物忘れが多くなり、それに伴って思い込みや錯覚が出てきたのです。

いっしょにさがす、物の置き場所を決める

 

理由
面談に来た人（家族を含め）を泥棒と疑う場合は、家の人と知らない人の区別がつかなくなっているのです。

本人が納得するような行動をとる

詳しい解説　面談に来た人（家族など）のことを泥棒だという

 

認知症の人を介護する際、特に訪問者を泥棒だと非難するような問題の行動が発生することは、多くの介護者にとって非常に困難な課題です。

認知症による問題行動は、しばしば家族や友人しかし、これらの状況を冷静に、適切に行う対処方法を知ることは、介護者にとって非常に重要です。

そのような状況を共感と理解を持って乗り切る方法について、この記事では効果的なやり方を解説いたします。

窃盗の疑い

認知症患者の介護は、特に窃盗の疑いなどの行動を示す場合、複雑で感情的に困難な作業になる可能性があります。

このような場合、介護者が根本的な原因を理解し、忍耐と共感を持って対応することが重要です。この動作の詳細な説明は次のとおりです。

訪問者の窃盗の疑い

認知症の人は、関係にかかわらず、訪問者が潜在的な泥棒ではないかと疑う傾向が生じることがあります。この行動は認知障害と記憶喪失から生じます。

たとえば、家族や介護者が家に来て、物がなくなったり置き忘れたりした場合、訪問者に責任があるという結論にすぐに飛びつくかもしれません。

娘が認知症の母親を自宅に訪ねると想像してください。

娘は母親のお気に入りのネックレスが宝石箱からなくなっていることに気づきました。これに対し、母親は、単に置き忘れたか、置き忘れただけかもしれないが、ネックレスを盗んだとして娘を非難した。

紛失物の盗難の原因

認知症の人は、記憶喪失や混乱に悩まされることがよくあります。

あるべきだと思われるアイテムが見つからない場合、それは盗まれたものだと結論付ける可能性があります。

これは、アイテムを置き忘れたり、消失に至った出来事を思い出せないことが原因です。

認知症の男性は、自分の財布がいつも保管している場所にないことに気づきました。

彼は最近それを使った覚えがないので、それを盗んだとして介護者を非難した。実は財布を置き忘れたか、どこに置いたか忘れてしまったのです。

認知障害と誤った信念

窃盗の疑いは、認知症に伴う認知障害の結果です。

記憶力の低下や情報処理の困難により、誤った信念や偏執的な思考につながる可能性があります。

介護者は、こうした非難は悪意によって引き起こされたものではなく、認知機能の低下の一部であることを認識する必要があります。

介護施設に住んでいる高齢の女性は、他の入居者が自分の服を盗んでいると確信します。彼女は、彼らがそうする理由がないにもかかわらず、彼女の服を奪ったと非難した。

彼女の信念は、実際の盗難ではなく、彼女の歪んだ認識に基づいています。

介護者のための対処戦略

介護者は、これらの困難な状況に対処するための戦略を採用する必要があります。

フラストレーションや怒りで反応するのではなく、理解と忍耐を働かせる必要があります。有用な戦略には次のようなものがあります。

• リダイレクト: 個人の焦点を誤った信念からそらすように優しく誘導すると、疑惑を和らげることができます。会話の話題を変えるか、告発から注意をそらすような活動に参加させてください。
• 検証: 必ずしも誤った信念に同意するのではなく、その人の感情や懸念を認めます。彼らが安心できるよう、安心感と快適さを提供します。
• 一貫した日課：毎日の日課を確立することで、認知症の人に安心感を与え、不安や疑いを軽減できます。
• 専門家によるサポート: 医療専門家にアドバイスを求めるか、サポート グループに参加して、困難な行動を管理するためのより効果的な方法を学びましょう。

認知症患者における窃盗の疑いは一般的かつ困難な問題です。

介護者がこれらの行動を管理しながら、愛する人に可能な限り最高のケアを提供するには、共感、理解、効果的な戦略をもって対応することが不可欠です。

記憶力の低下と誤った信念

老化は自然なプロセスであり、記憶喪失や誤った信念や幻想の発達など、さまざまな認知変化を引き起こす可能性があります。

これらの変化は、盗難の疑いやその他の根拠のない疑いとして現れることがあります。詳細な説明は次のとおりです。

加齢に伴う記憶喪失

人は年齢を重ねるにつれて、記憶力を含む認知能力の低下を経験するのが一般的です。

この加齢に伴う記憶喪失は「シニアモーメント」と呼ばれることが多く、名前、出来事、日常の詳細を思い出すのが困難になるのが特徴です。

老化の過程では、ある程度の記憶力の低下が一般的であることに注意することが重要です。

高齢者は、鍵を置いた場所を忘れて、誰かが鍵を持っていったに違いないと思い込むことがあります。実際には、記憶喪失によりキーが置き忘れられた可能性があります。

誤った信念の形成

記憶喪失と認知の変化は、高齢者の誤った信念や幻想の発達に寄与する可能性があります。

これらの誤った信念には、窃盗の告発など、出来事や人物に関する疑惑や誤解が含まれる場合があります。

詳細を正確に思い出せない場合、その人の心は不正確な情報でギャップを埋め、誤った信念につながる可能性があります。

高齢者は、特定の手紙や荷物を受け取った覚えがないため、隣人が郵便物を盗んでいると確信する場合があります。

この信念は、隣人が盗難に関与していない場合でも、不必要な対立やストレスを引き起こす可能性があります。

盗難の疑い

高齢化に関する誤った信念の一般的な現れの 1 つは、根拠のない盗難の疑いです。

ある人は、物を置き忘れたり、出来事を思い出せなかったりして、明確な記憶がない場合、誰かがそれを盗んだに違いないと結論付けることがあります。

これは家族や介護者にとって特に苦痛となる可能性があります。

年配の女性が高価な腕時計を置き忘れました。最後にどこでそれを持っていたのか思い出せないため、彼女はそれを盗んだとして介護者を非難するかもしれません。

実際には、時計は別の部屋にあるか、引き出しの中にしまってある可能性があります。

対処戦略

高齢者の誤った信念や疑いに対処するには、繊細で理解のあるアプローチが必要です。介護者、家族、医療専門家は、次の戦略を考慮する必要があります。

• 検証と共感: 誤った信念に直接異議を唱えることなく、その人の感情や懸念を認めます。快適さと安心感を提供します。
• 記憶サポート: 記憶喪失の影響を最小限に抑えるために、リマインダー、カレンダー、ルーチンなどの記憶を強化するテクニックを奨励します。
• 気を散らす: 別の活動や会話に参加させることで、その人の焦点を誤った信念からそっとそらします。
• 専門家の評価: 誤った信念や幻想が日常生活に重大な影響を与える場合は、認知の変化を評価して対処できる医療専門家に指導を求めてください。

人が年齢を重ね、記憶喪失を経験するにつれて、盗難に関連したものを含む誤った信念や疑いを抱くことは珍しいことではありません。

加齢に伴う認知の変化を理解し、共感的な対処戦略を採用することは、個人とその介護者がより容易かつ思いやりを持ってこれらの課題を乗り越えるのに役立ちます。

対処法

愛する人や高齢者が、窃盗の告発など、根拠のない疑惑や誤った信念を示した場合、忍耐と理解を持って対応することが重要です。これらの状況に効果的に対処する方法について詳しく説明します。

 叱責や対立を避ける

根拠のない疑惑に対処するための最初の最も重要なステップは、その人を叱ったり、議論したり、対立したりすることを避けることです。

これらの信念は、認知の変化により制御不能になることが多いことを認識することが重要です。

家族の高齢者が、紛失した時計を介護者が盗んだと主張する場合、議論するのは逆効果です。その人を叱ったり、間違っていると非難したりすると、苦しみはさらに大きくなるだけです。

忍耐と理解を示す

彼らの誤った信念に異議を唱える代わりに、忍耐と共感を示します。

これらの信念は彼らにとって現実のものであり、彼らは本当に苦しんでいる、または不安であることを理解してください。

混乱を乗り切るために彼らを助け、サポートする意欲を表明してください。

年配の大人が、隣人が自分の持ち物を盗んでいると主張した場合、

「あなたが自分の持ち物を心配しているのはわかります。一緒に解決しましょう。」

と共感を持って答えてください。

協力的な問題解決

問題解決に対する協力的なアプローチを奨励します。足りないものを探したり、物の置き場所を決めたりするなどの作業に協力することを提案してください。

これは、当面の懸念事項に対処するだけでなく、チームワークの感覚を育むのにも役立ちます。

記憶障害のある人が自分の鍵が盗まれたと信じている場合、鍵を探すのを手伝うと申し出てください。この共同作業により絆が生まれ、紛失したアイテムの発見につながる可能性があります。

注意をそらして安心感を与える

個人の注意を誤った信念からそっとそらします。何か前向きなことに集中できるような会話や活動に参加してください。

あなたが彼らをサポートし、保護するためにそこにいることを彼らに安心させてください。

誰かが自分の持ち物を盗んでいると信じている場合は、共通の興味について楽しい会話をするか、馴染みのある快適な環境で散歩に出かけます。

一貫したルーチンとリマインダー

一貫したルーチンを確立し、リマインダーを使用して、記憶障害の影響を最小限に抑えます。

これにより、予測可能性と安心感が得られ、不安や根拠のない疑惑が軽減されます。

食事の時間、レジャー活動、定期的な外出を含む毎日のスケジュールを作成します。カレンダーや薬オーガナイザーなどの視覚補助ツールを使用して、ルーチンを強化します。

専門家の指導を求める

根拠のない疑惑や誤った信念が重大な課題となり、個人の生活の質に影響を与える場合は、医療専門家にアドバイスを求めることを検討してください。

彼らはガイダンスを提供し、投薬やその他の介入が必要かどうかを評価することができます。

高齢者の根拠のない疑いや誤った信念に対処する場合、思いやりと忍耐強いアプローチが鍵となります。

対立を避け、共感を示し、問題解決に協力することで、介護者と家族は、認知機能低下のこれらの困難な側面に配慮と理解を持って対処できる支援的な環境を作り出すことができます。

個人間の区別の困難

認知症が進行した段階では、家族や見知らぬ人など、さまざまな人々を区別することが困難になるなど、重度の認知障害を経験することがよくあります。

この混乱により、個人的な空間に侵入した人から盗難やその他の危害が加えられたのではないかと不当に疑われる可能性があります。詳細な説明は次のとおりです。

認知障害とアイデンティティ混乱

認知症が進行すると、重大な認知機能の低下が生じ、個人を認識し区別する能力に影響を与える可能性があります。

この認知障害は、認知症の人が家族、友人、介護者を識別するのに苦労する可能性があるアイデンティティ混乱状態につながる可能性があります。

進行した認知症のある高齢の女性は、自分の娘を認識するのが難しく、娘を見知らぬ人や他の介護者と間違えることがよくあります。

全員を疑う

人々を区別できないため、認知症が進行した人は、自分の個人的な空間に入ってくる人に対して疑いを抱くことがあります。

この疑いは、その人がよく知っているかどうかを簡単に識別できないため、未知の恐怖によって引き起こされます。

介護施設に入居している高度な認知症の人は、日常業務を手伝うために新しいスタッフが到着すると、その新しい介護者が侵入者または泥棒の可能性があるのではないかと不安になり、疑念を抱く可能性があります。

コミュニケーションにおける課題

人を認識する能力の低下により、効果的なコミュニケーションが困難になることがよくあります。

進行した認知症の人は、自分の考えを表現したり、言葉の合図を理解したりすることが困難になる可能性があり、相互作用がさらに複雑になります。

進行した認知症の人は、不快感や混乱を表現したいと思っても、言葉で表現するのが難しく、不安や動揺が高まることがあります。

顔見知りの重要性

認知症が進行した人の健康には、顔見知りが重要な役割を果たします。家族や一貫した介護者など、馴染みのある顔に囲まれると、混乱や苦痛が軽減されます。

進行した認知症の高齢男性は、孫が定期的に訪ねてくると、彼らの存在に慣れてくるため、不信感や不安を感じにくくなる傾向があります。

介護者のための戦略

介護者と家族は、これらの課題に効果的に対処するために、いくつかの戦略を採用できます。

• ルーチンを維持する: ルーチンと介護者が一貫していることで、混乱や不安が軽減されます。
• 名札と優しい紹介: 介護者は名札を着用し、自分自身や他の人を優しく紹介して、アイデンティティを強化することができます。
• 穏やかな方向転換: 個人が疑惑を表明した場合、その焦点をよりポジティブまたは中立的なトピックにそっと方向転換します。
• 見ず知らずの顔を制限する: 苦痛を軽減するために、可能であれば、その人の環境に見ず知らずの人が入るのを最小限に抑えます。
• 専門家のアドバイスを求める: アイデンティティの混乱や疑いに対処するためのアドバイスについては、医療専門家または認知症の専門家に相談してください。

進行した認知症の人は、さまざまな個人を区別することが困難になることが多く、その空間に入るすべての人に疑いの目を向けることになります。

介護者と家族は、これらの課題を軽減し、不当な疑いを減らすために、慣れを促進し、日常生活を維持し、快適な環境を提供する戦略を採用する必要があります。

効果的なコミュニケーション

進行した認知症患者とコミュニケーションをとるときは、彼らの現実に適応し、理解を促進し苦痛を軽減する戦略を採用することが不可欠です。

そのようなアプローチは、言葉で顧客を説得しようとするのではなく、一時的に顧客の役割を引き受けたり、顧客の世界に参加したりすることです。

このコミュニケーション戦略の詳細な説明は次のとおりです。

現実に適応する

進行した認知症の人は、周囲の認識が歪んでいることが多く、現在の現実を理解することが難しい場合があります。

私たちのバージョンの現実を彼らに押しつけようとするのではなく、彼らの認知の旅の途中で彼らに会うことが重要です。

進行した認知症の人が家で座っているときに自分がレストランにいると思い込んでいる場合は、そのことを認識し、あたかもレストランにいるかのように接することがより効果的です。

顧客のふりをする

安心感とつながりを生み出すために、介護者や家族は、個人が認識している現実に合わせて顧客の役割を演じることができます。

これは、より積極的で協力的な相互作用を確立するのに役立ちます。

進行した認知症の高齢者が自分がパン屋にいると信じている場合、

「こんにちは、私は顧客です。このパン屋には最高のペストリーがあると聞きました。今日は何をお勧めしますか?」

と言って、一緒に遊んでみるかもしれません。

 非言語コミュニケーション

認知症が進行するにつれて、言語コミュニケーションはますます困難になる可能性があります。

笑顔、接触、ボディランゲージなどの非言語的合図は、多くの場合、感情や意図をより効果的に伝えることができます。

介護者は、複雑な概念を口頭で説明しようとする代わりに、温かい笑顔と優しいタッチを提供して、ケアと快適さの感覚を伝えることができます。

積極的な傾聴

積極的で共感的な聞き手になりましょう。相手の非言語的な合図に注意を払い、感情的なニーズに応えてください。これは、つながりと安心感を生み出すのに役立ちます。

誰かが苦痛や混乱を表明した場合は、積極的に彼らの懸念に耳を傾け、なだめるような口調とボディランゲージで対応し、必ずしも言葉の内容に言及することなく彼らの感情を認めます。

5. 感情の検証

誤解を正そうとするのではなく、その人の感情を検証することに焦点を当てます。

あなたが彼らの気持ちを理解しており、彼らの感情は彼らにとって本物であることを彼らに伝えてください。

ある人が自分が道に迷っていると信じて恐怖を表現している場合、

「あなたが恐怖を感じているのはわかります。私はあなたと一緒にここにいます、そして一緒に解決します。」

と言ってその感情を正当化することができます。

方向転換と気晴らし

苦痛や動揺に直面したときは、その人の注意をより穏やかな、または楽しい話題や活動にそっと向けます。これは彼らの苦痛を軽減し、全体的な幸福を改善するのに役立ちます。

認知症の人が、自分が見慣れない場所にいるという思い込みに動揺している場合、簡単で楽しい活動を提案したり、過去の楽しい思い出について尋ねたりすることで、注意をそらすことができます。

進行した認知症患者との効果的なコミュニケーションには、彼らの現実に入り込み、彼らの認識の中で意味のある役割を採用し、非言語的な合図と積極的な傾聴を利用することが含まれます。

このやり方は、潜在的な対立や混乱を減らしながら、より思いやりのある建設的なつながりを育み、最終的に生活の質を向上させます。

結論

この記事では、特に人々を区別することが困難で、他人の窃盗を疑う傾向があるという状況において、進行した認知症の人に対処するための課題と戦略について説明しています。

それは、彼らの現実に適応し、苦痛を最小限に抑えるために共感的なコミュニケーション技術を使用することの重要性を強調しています。

この記事で取り上げられている重要なポイントは次のとおりです。

• 記憶喪失と誤った信念: 年齢を重ねるにつれて、記憶喪失と認知力の低下により、窃盗の疑いなどの誤った信念が生じる可能性があります。
• 個人を区別することが困難：認知症が進行すると、人々を区別できなくなり、家族や見知らぬ人を含むすべての人を疑うようになります。
• 効果的なコミュニケーション: 介護者や家族は、言葉で説得しようとするのではなく、その人の現実に適応したり、その人にとって意味のある役割を一時的に採用したりするなどの戦略を採用する必要があります。
• 非言語コミュニケーション、積極的な傾聴、方向転換は、効果的なコミュニケーションにおける重要なツールです。
• 検証と理解: たとえ彼らの信念が現実に基づいていないとしても、彼らの感情や懸念を認識し、進行した認知症患者の感情や経験を検証することが重要です。

これらの戦略を採用し、理解と共感に重点を置くことで、介護者や家族は進行性認知症患者により良いケアとサポートを提供でき、全体的な幸福と生活の質を向上させることができます。

まとめ

認知症の問題行動にでる利用者さんを対処する方法をお伝えしてきました。
いかがだったでしょうか？

利用者さんの満たされない思いや不安、恐怖など、行動の奥にある思いに気付き、心を癒やすような関わり方をすれば、穏やかに過ごしていただくことができます。

利用者さんの心の内を早く気付くことができたら、熟練介護士として素晴らしさことだと思います。まず、笑顔で接することを心がけてください。

不安や混乱のさなかにある利用者さんにとって、厳しい言葉や態度を向けられることは、恐怖以外の何ものでもありません。

追い詰められて、困った行動がエスカレートしてしまうことも考えられます。
反対に、にっこりと笑って穏やかに話しかけると、笑顔を返してくれることが多いです。

こちらの気分や雰囲気は伝わりますから、ゆったり構えて、そっと様子を見守るのもひとつの方法です。向き合う姿勢を変えることで、機嫌が良くなる場合もあります。

利用者さんをお世話するスタッフには本当に大変だと思いますが、なるべくおおらかな気持ちで、安心感を与える言葉や笑顔を心がけてみてください。

熟練介護士だからこそ、いろんな介護経験を積んでいかなくてはなりません。
1つの施設でずっと何年も仕事をしているとモチベーションが下がりますし、成長もできません。

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