熟練介護士の悩み「普段と違う態度や行動に出たときにはどうすればいい」6編

問題行動

介護職をしている男性30歳のミツヒコです。
実務者研修を取得したので、もうすぐ介護福祉士を取得したいと思っております。

 

介護の施設で働いて5年になるのですが、利用者の問題行動でどう対処したらいいのか悩まされています。

 

正社員で働いているのですが、施設の方針や人間関係に嫌気がさし、辞めて転職を考えています。
時間や休日も自由にできる派遣社員を考えているのですが、よい派遣会社はないですか?

「なぜこんなことをするのかしら」
「どうしてこんなことを言うんだろう」

施設で介護しているとスタッフからよく聞く言葉ですね。

昼夜を問わず、あてもなくうろうろと歩きまわったり、現実的でない内容に判断してしまったり、暴言や暴力など突発的な行動によって、スタッフの負担が高まります。

なぜこんなことをするのかという正しい理解があれば、納得がいき、疲れやいらだちを和らげることができるかもしれません。

今回は、困った行動にどのように向き合えば良いのかを解説していきます。
利用者さんとの良い関係性を維持するためのヒントにしてください。

物を投げるなど怒りっぽくなる

87歳の利用者さんですが、居間でみんなと普通に会話をしていたのに、
急に起こり始めるようなことが多くなりました。

すぐに私のことを注意したりするのが気に入らん!
でも、すぐにそれをうまく言葉が言いあらわせない!!

理由
年をとると、心の中で思っていることや言いたいことが、すぐにうまく言えないため、
それがいら立ちになることがあります。

本人が落ち着いたころに話を聞く

すぐに叱ったり制止しようとすれば、ますます興奮してしまいます。
興奮しているうちは、何を言っても耳に入りませんから、しばらく様子を見て、時間がたち、本人が落ち着いたころ、静かに話を聞いてあげましょう。

 

突然話しかけてきたこの人はいったい誰だ!!
不審者か??

理由
認知症がかなり進んだかに見られます。
話しかけてきた相手がだれかわからず、不安で怒っているのです。

利用者さんの不安な気持ちを理解する
認知症が進むと、身内の人も判別ができなくなります。
知人にとっては悲しいことですが、本人も誰かと分からない人に話しかけられると不安なのです。本人の気持ちがやわらぐように、笑顔でゆっくりと話しかけます。

詳しく解説 物を投げるなど怒りっぽくなる

 

フラストレーションに対処する

年齢を重ねると、自分の考えや欲求をすぐに表現する能力が低下し、フラストレーションを感じるようになります。

このフラストレーションはさまざまな形で現れ、怒りや動揺を引き起こすことがよくあります。

これらの感情を理解し、辛抱強く共感的に対応することが重要です。重要なポイントを例を挙げて詳しく説明します。

年齢を重ねても感情を表現する

年齢を重ねるにつれて、自分の考えや願望をすぐに表現する能力が低下し、フラストレーションが生じることがあります。

このフラストレーションは、怒りや動揺など、さまざまな形で現れる可能性があることを認識することが重要です。

高齢者のそのような行為に遭遇した場合、すぐに叱ったり制止したりしないことが重要です。

忍耐が鍵です

例:会話中に特定の単語を思い出すのに苦労している 85 歳の人を想像してください。

彼らは立ち止まり、イライラしているように見えます。

急いでその単語を見つけさせるのではなく、それを思い出す時間を与えてください。急ぐとフラストレーションが増大し、自分の気持ちを表現することがより困難になる可能性があります。

説明:高齢者は、情報を迅速に処理する能力に影響を与える認知変化を経験する可能性があります。忍耐強くいることで、自分の考えをまとめ、より効果的にコミュニケーションをとることができます。

落ち着いたときに聞く

例:高齢の家族がメガネを置き忘れて取り乱した状況を考えてみましょう。

彼らが動揺しているときにすぐに話しかけようとすると、反応が悪く、さらに興奮してしまう可能性があります。

代わりに、相手が落ち着くのを待ってから、問題について話し合ってください。

説明:高齢者が落ち着いて受容的なときに会話に参加することが不可欠です。

苦痛な瞬間にコミュニケーションを取ろうとすると、感情状態が悪化して効果的なコミュニケーションが妨げられる可能性があります。

非言語的な手がかりを理解する

例:議論中に目に見えて緊張し、拳を握りしめたり、眉間にしわを寄せたりする年配の大人と話しているとします。

こうした非言語的な合図は、たとえ言葉で表現していなくても、不快感やイライラを感じていることを示唆しています。

それに応じて、何か悩んでいることがあるかどうか、またはサポートが必要かどうかを尋ねることができます。

説明:ボディランゲージや顔の表情などの非言語的手がかりは、個人の感情状態についての貴重な洞察を提供します。

これらの合図に注意を払うことで、相手の感情を推し量り、適切に対応することができます。

高齢者のフラストレーションに対処するときは、忍耐力を発揮し、落ち着いているときに注意深く耳を傾け、非言語的な合図に同調することが不可欠です。

そうすることで、子どもたちが効果的に自分自身を表現でき、感情がエスカレートする可能性を減らす、協力的で共感的な環境を作り出すことができます。

 認知症関連の不安への対処

進行性認知症の挑戦

進行した認知症に苦しむ人にとっては、混乱と不安が蔓延しています。

親しい家族さえも認識できない場合があり、見知らぬ人と交流するときに疑いや恐怖を感じます。重要なポイントを例を挙げて詳しく説明します。

状態を特定します。

例:進行した認知症の高齢者が、亡くなった配偶者の所在を繰り返し尋ねます。配偶者の安全について心配を表明することさえあるかもしれません。

これを認知症の症状として認識し、配偶者の死を強調しながら、その状況を優しく思い出させることができます。ただし、相手は忘れてしまい、後で同じ質問をすることを想定しておく必要があります。

説明:記憶喪失や混乱など、進行した認知症の兆候を特定することが重要です。状態を理解することは、介護者や家族が適切なケアを提供し、共感を持って対応するのに役立ちます。

 慎重に扱います。

例:あなたが、見知らぬ場所で迷子になったと信じ込んで興奮している進行性認知症の愛する人を介護していると想像してください。

このような状況では、温かい笑顔で彼らに近づき、穏やかでなだめるような口調で話しかけ、彼らは安全であり、あなたが助けに来ていると言って安心させることができます。

説明:進行した認知症の人に接するときは、穏やかで安心感を与える態度をとることが重要です。

ゆっくりと落ち着いて話すことで、子どもは安心し、不安が軽減されます。

彼らの現実を理解する:

例:進行した認知症の高齢者は、何年も前に退職したにもかかわらず、仕事に行く必要があると主張する場合があります。

彼らに反論するのではなく、彼らの働きたいという願望を認め、理解を示し、後で話し合うように提案することができます。このように自分の感情を確認することで、不必要な苦痛を防ぐことができます。

説明:進行した認知症患者の世界に入るということは、たとえ現実と一致しないとしても、その人の感情や経験を認めることが必要です。

彼らの信念に反すると不安が高まる可能性があるため、多くの場合、彼らの感情を確認し、必要に応じて会話の方向をそっと変える方が有益です。

進行した認知症患者の認知症関連の不安に対処するには、その状態を認識し、慎重かつ安心感を持って対応し、その人特有の現実を理解し、検証することが必要です。

このアプローチは、認知症とともに生きる人々に安心感と快適さを促進し、全体的な幸福感を高めます。

まとめ

突発的な行動にでる利用者さんを対処する方法をお伝えしてきました。
いかがだったでしょうか?

利用者さんの満たされない思いや不安、恐怖など、行動の奥にある思いに気付き、心を癒やすような関わり方をすれば、穏やかに過ごしていただくことができます。

利用者さんの心の内を早く気付くことができたら、熟練介護士として素晴らしさことだと思います。まず、笑顔で接することを心がけてください。

不安や混乱のさなかにある利用者さんにとって、厳しい言葉や態度を向けられることは、恐怖以外の何ものでもありません。

追い詰められて、困った行動がエスカレートしてしまうことも考えられます。
反対に、にっこりと笑って穏やかに話しかけると、笑顔を返してくれることが多いです。

こちらの気分や雰囲気は伝わりますから、ゆったり構えて、そっと様子を見守るのもひとつの方法です。

向き合う姿勢を変えることで、機嫌が良くなる場合もあります。
利用者さんをお世話するスタッフには本当に大変だと思いますが、なるべくおおらかな気持ちで、安心感を与える言葉や笑顔を心がけてみてください。

熟練介護士だからこそ、いろんな介護経験を積んでいかなくてはなりません。
1つの施設でずっと何年も仕事をしているとモチベーションが下がりますし、成長もできません。

いろいろ経験を積むために、派遣社員で働くのはいかがですか?
「かいご畑」では介護派遣の求人や応援制度を紹介している記事があるので、興味がある方はこちらをご覧ください。


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