第3章 自己分析でブレを失くす方法
自身が転職先や求める条件を選ぶ前に行うべきおすすめの方法が自己分析です。
自己分析を行うことで、最終的には転職先でも長く勤めることができるという結果につながる場合があります。
例えば、自分の良いところ・悪いところ・プライベートで優先させたいこと・転職する場合の給料・仕事内容・通勤手段・休日・就業時間などできる限り多くのことを書き出しましょう。
書き出した内容にご自身で優先順位をつけるようにします。
こうすることで、何を重視して転職先を探すのか絞りこむことができます。
実際に採用されてからも、「こんなはずではなかった」と誤算や後悔することを減らせるでしょう。
第4章 看護師転職の回数が多いと敬遠される理由
転職回数が多いことを敬遠されがちですが、いったいなぜなのでしょう。
ここでは、その理由について見てみましょう。
20代の場合
20代で初めて看護師としてスタートする人は看護学校・看護大学を卒業後に就職しています。
採用担当者のなかには、最低でも2年から3年は在籍し、看護師としてのスキルや知識を身につけてキャリアを積んでほしいと考えている方もいます。
そのため、3回以上の転職歴があると以下のような理由で採用に慎重となります。
- 転職前に情報収集をせず、入社後にすぐ辞めてしまうのではないか
- 看護師に必要な忍耐力がないのではないか
- 看護師として今後のキャリアや目標など前向きなビジョンを持っていないのではないか
30代の場合
30代の看護師の場合、さまざまな現場での経験を経て主任・リーダーなどの役職に就くこともあります。
新人看護師の教育係など、看護師の現場において中心的なポジションで活躍する機会が増える人もいます。
自身のキャリアアップのために転職を考えることが多くなります。
20代から30代にかけて特に女性の場合は結婚・出産・育児などのライフイベントも多くなります。
こうした理由から割とポジティブな転職と捉えられることもありますが、採用担当者としては5回〜6回以上になると回数が多く感じ、採用について慎重になります。
40代の場合
40代の看護師の場合、現場においては中堅〜ベテランの立場になることが多いです。
現場での看護業務だけではなく、教育担当としての役割や現場におけるリーダーとしての役割など、柔軟に対応することが求められる世代となります。
しかし、40代になると体力や気力が少しずつ衰え始める頃でもあります。
健康上の問題や、家族の介護や育児など、プライベートでもまだまだ多忙なことから、ワークライフバランスを考えて転職という選択肢を選ぶ人もいます。
さらに、自身のキャリアアップなどしっかりと目的を持ったうえで転職を考える人もいます。
そのため、40代での転職回数に関しては約8回〜10回以上になると多いと受け取る採用担当者もおり、採用について慎重になる場合があります。
第5章 転職を繰り返した結果辞め癖がついてしまっていたら?
転職をしたいけれど悩んでいる人も多いと思います。
悩んでいる・検討している方は、以下を参考にしてください。
辞めるか悩んでいる人向け
さまざまな理由で現在の職場を辞めるか考えている場合、まずは一度立ち止まって客観的に考える必要があります。
なぜ辞めたいと感じているのか、何に不満があるのかを明確にし、それらを踏まえた上で本当に辞める必要があるのか、辞めて解決するのか再度考えましょう。
同時に、辞めた後の自身の生活をイメージし、実生活へのリスクと本当にご自身が望んだ理想通りの結果となるのかも考えて決断することがおすすめです。
職場への不満に対するストレスを、プライベートで発散する場所を見つけることや、知見のある先輩・友人などに相談することで別の解決方法がみつかるかもしれません。
転職を検討している人向け
転職を検討されている人には過去にも転職を経験されている人もいます。
そういった人の場合、これまでの転職の経験から得た学びを精査し、転職を繰り返す必要がなくなるよう、自身の希望や条件をきちんと明確にして転職先を探すようにしましょう。
そうすることで転職先や条件に関するミスマッチを防ぎ、満足した結果につながります。
そして、条件や転職理由次第では、看護師以外の他業種への転職も検討することで選択肢の幅を広げて転職活動を行うことも可能となります。
第6章 面接前に転職先のチェックはしっかりと
面接前にはしっかり転職先の確認をすることが必要です。
転職先の情報を最初に確認する方法として求人票の内容を確認しますが、求人票には細かい内容まで書かれていないこともあります。
例えば土日休みとなっていても、実際には研修や勉強会などへの参加が義務づけられていて休めなかったなどという場合があります。
そういった情報を得る方法として、SNSや口コミサイトで確認する方法があります。
しかし、実際に転職先で働いている人の口コミでは主観的な情報で内容に偏りがある場合もあるので、転職サイトに登録し、担当してくれるアドバイザーに相談するという方法もあります。
人員不足で看護師を急募している職場では、入職しやすいように研修制度を整えるなど、対応を行っているところもあります。
また、ブランクがある看護師・経験の浅い看護師を積極的に受け入れる傾向があります。
いきなり即戦力を求められることにプレッシャーや抵抗を感じる場合、そういった研修制度が整った転職先に絞って戦略的に応募することも一つの作戦です。
第7章 看護師が転職サイトを上手に活用する方法
自身が希望された条件などに合った転職先への転職を行うために、転職サイトを利用することも方法のひとつです。
転職サイトではご自身に合ったアドバイザーを見つけ、なぜ退職したのかを包み隠さず正直に話します。
次の転職の際にはどういった条件の転職先がいいのか、不安なことがあれば相談にのってもらいつつ、さまざまな情報を伝えて自身に合った転職先を紹介してもらいます。
そうすることで客観的に自身を分析してもらい、思いもよらない的確なアドバイスをもらうことができるかもしれません。
また、複数の転職サイトに登録することで、応募先の選択肢を広げることにも繋がります。
転職サイトでは希望通りの転職に成功するまでさまざまな手厚いサポートに定評があるところや、看護師登録No.1のサイト・担当アドバイザーの対応や交渉力・紹介案件の質の高さに自信をもっているなど、サイトごとの強みがあります。
自身が転職サイトに求めるポイントや希望などと照らし合わせて選ぶようにし、上手に利用しましょう。
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