介護職をしている女性30歳のミツコです。
実務者研修を取得したので、もうすぐ介護福祉士を取得したいと思っております。
介護の施設で働いて5年になるのですが、利用者の問題行動でどう対処したらいいのか悩まされています。
正社員で働いているのですが、施設の方針や人間関係に嫌気がさし、辞めて転職を考えています。
時間や休日も自由にできる派遣社員を考えているのですが、よい派遣会社はないですか?
「なぜこんなことをするのかしら」
「どうしてこんなことを言うんだろう」
施設で介護しているとスタッフからよく聞く言葉ですね。
昼夜を問わず、あてもなくうろうろと歩きまわったり、現実的でない内容に判断してしまったり、暴言や暴力など認知症の問題行動によって、スタッフの負担が高まります。
なぜこんなことをするのかという正しい理解があれば、納得がいき、疲れやいらだちを和らげることができるかもしれません。
今回は、困った行動にどのように向き合えば良いのかを解説していきます。
利用者さんとの良い関係性を維持するためのヒントにしてください。
昼と夜がわからない
79歳の利用者さんなのですが、昼間なのにカーテンを閉めて暗くしたり、夜中に部屋の片づけをしたりしています。昼間なのでカーテンを開けようとしますが・・・
眠くなったからカーテンを閉めているのに、どうして勝手にあけられてしまうの?
理由
昼間からカーテンを閉めて寝るというのは、正しい生活のリズムがとれないような過ごし方をしていることが原因です。
メリハリのある生活をする
日中に、活動が低く、アクセントのない生活をしていると、生活リズムが狂います。
朝、昼、夜がきちんとわかるためには、できるだけ自分の部屋から出て、みんなと一緒に、メリハリのある生活をするのが大事です。
えっ、今は昼間なの?本当かな?カーテン明けるの怖いなあ・・・
理由
認知症によって、時間の感覚がなくなっていたり、不安感から閉じこもりになりたがっているのです。
行動をすぐ否定せず本人の納得を待つ
時間の感覚がないのは認知症の原因ですから、注意してはいけません。
カーテンを閉める行動をすぐに否定しないで見守り、しばらくしてから、「おはよう」と言って部屋に入り、本人が納得した上で、カーテンを開けましょう。
詳しい解説 昼と夜がわからない
認知症患者の昼夜混乱を理解する
昼夜の混乱は、高齢者や認知症患者にとって悩ましい問題です。それは彼らの日常生活を混乱させます。高齢者は眠気や活動不足などさまざまな理由で日中にカーテンを閉めてしまうことがあり、生活リズムが崩れてしまいます。
これに対処するには、より積極的で社会的な関与を奨励することが重要です。
認知症患者は時間の感覚を失い、その結果、異常な行動を起こすことがよくあります。このような場合、相手の行動を否定すると苦痛につながる可能性があるため、忍耐と理解が鍵となります。
感情的なサポートを提供し、部屋の照明を調整し、行動を優しく方向転換することは、介護者にとって不可欠な戦略です。
この記事では、昼夜の混乱を理解し、それに対処するには、彼らの生活の質を向上させるためにどんなアプローチが必要かを解説していきます。
高齢者の昼夜混乱
日没としても知られる高齢者の昼夜の混乱は、高齢者が昼と夜の区別に苦労する一般的な問題です。
この混乱は、破壊的な行動や、規則正しい日常生活を維持する上での課題につながる可能性があります。
高齢者が日中カーテンを閉める理由
- 眠気:高齢者は日中に疲労を感じ、実際の時間を意識せずにカーテンを閉めて昼寝をすることがあります。
- 活動不足: 高齢者が活動的ではない生活を送っていると、カーテンを閉めて屋内に留まり、時間に関する見当識障害を引き起こす可能性があります。
- 認知機能の変化:認知機能が低下している高齢者の中には、時間の感覚を失い、寝る時間だと認識してカーテンを閉めてしまう人もいます。
日常生活リズムの乱れが高齢者に及ぼす影響
- 睡眠障害:昼夜の混乱により睡眠パターンが不規則になり、不眠症や日中の過剰な眠気を引き起こす可能性があります。
- 気分の変動:生活リズムの乱れを経験している高齢者は、イライラしたり、不安になったり、憂鬱になったりすることがあります。
- 社会的交流の減少:カーテンを閉めて屋内に留まると、社会的な機会や関わりを失い、孤独や孤立につながる可能性があります。
規則正しい生活習慣の重要性
- 規則正しい日常生活を維持することは、以下の理由から高齢者にとって非常に重要です。
- より良い睡眠の質と全体的な健康をサポートします。
- 認知機能の低下を管理し、ストレスを軽減するのに役立ちます。
社会的相互作用を促進し、精神的および感情的な幸福を高めます。
高齢者の昼夜の混乱を理解することは、規則正しい生活を維持するための適切なサポートとケアを提供し、生活の質を向上させるために非常に重要です。
高齢者の昼夜混乱への対処
高齢者が日常生活に適応できるよう支援する戦略
昼夜の混乱を経験している高齢者は、日常生活の感覚を取り戻し、全体的な健康状態を改善するためのさまざまな戦略から恩恵を受けることができます。これらの戦略には次のようなものがあります。
- 一貫したスケジュールを確立する: 起床、食事、活動、就寝時刻を決めた日課を作ると、高齢者の時間感覚を定着させるのに役立ちます。
- 適切な照明: 生活空間を日中は明るく、夕方には薄暗くすることは、自然な概日リズムを強化するのに役立ちます。
- 薬物管理: 患者が薬を服用している場合は、医療提供者に相談して、服薬スケジュールが日常生活と一致し、混乱を招かないようにすることが重要です。
屋外活動と社会的交流の奨励
高齢者を屋外に連れ出し、社会的関与を奨励することは、昼夜の混乱を緩和するのに特に役立ちます。例としては次のものが挙げられます。
- 自然の散歩: 日中に地元の公園や庭園に散歩に行くと、自然光、新鮮な空気、身体活動にさらされ、睡眠と覚醒のサイクルを調節することができます。
- 社交的な集まり: 読書クラブ、シニアセンター、ボランティア活動などのグループ活動を企画したり参加したりすると、社会的交流が促進され、体系的な毎日のスケジュールが確立されます。
- 家族の関与: 家族が愛する高齢者を訪ねて交流するよう奨励することは、孤立と闘い、精神的なサポートを提供するのに役立ちます。
感情的なサポートと理解を提供する
昼夜の混乱に対処するには、忍耐と共感が必要です。介護者は次のような方法で精神的なサポートを提供できます。
- 積極的に傾聴する: 時間をかけて高齢者の懸念や経験に耳を傾けることで、理解されていると感じ、不安が軽減されます。
- 穏やかな方向転換: 彼らの行動を批判したり修正したりするのではなく、より適切な行動やルーティンに向けて優しく誘導します。
- ポジティブな習慣を強化する: 定期的なスケジュールを維持したり、社会活動に参加したりするなど、小さな勝利を祝い、自信とモチベーションを高めます。
高齢者が昼夜の混乱に対処できるよう支援するには、体系化された日課、屋外活動、社会的交流、精神的サポートなどの多面的なアプローチが必要です。
これらの戦略は、彼らの生活の質を大幅に向上させ、この困難な問題の影響を軽減することができます。
認知症患者における昼夜の混乱
時間認識における認知症の役割を理解する
認知症は、個人の時間認識を著しく混乱させる可能性があります。これは脳の時間情報を処理する能力に影響を与え、次の問題を引き起こす可能性があります。
- 概日リズムの乱れ: 認知症は脳の内部時計に干渉し、患者にとって昼と夜の区別が困難になることがあります。
- 記憶障害: 認知症では記憶力が低下することが多く、患者が時刻や何をすべきかを思い出すことが困難になります。
- 混乱と見当識障害: 認知症患者は混乱と見当識障害を経験する可能性があり、これが時間を認識できなくなる原因となります。
認知症患者が閉じこもりを望む理由
認知症患者は、いくつかの理由から閉じこもりを望むことがあります。
- 不安と安全: 慣れ親しんだ管理された環境は、不安や事故や徘徊のリスクを軽減するのに役立ちます。
- 快適さ:慣れ親しんだ限られた空間にいると、患者に安心感と快適さを与えることができます。
- 対処メカニズム: 認知症患者は、直面する圧倒的な感覚および認知の課題に対処する方法として、閉じこもることがあります。
忍耐と共感を持って行動に対処する
認知症患者の昼夜の混乱に対処するには、忍耐と共感を持ったアプローチが必要です。
- 穏やかな方向転換: 介護者は、患者の行動を強制的に変えるのではなく、より適切なルーチンや設定に患者を優しく導くことができます。
- コミュニケーション: 効果的なコミュニケーションには、落ち着いて安心させるように話し、相手の気持ちを認め、簡単な説明をすることが含まれます。
- 引き金を理解する: 患者が閉じ込められたいという欲求の具体的な引き金を特定することは、介護者が根本原因に対処するのに役立ちます。
行動を否定しないことの重要性
昼夜の混乱を経験している認知症患者の行動を否定したり修正したりすると、フラストレーションや苦痛につながる可能性があります。
このような反応を避け、支援策を講じることが重要です。
- 検証療法: 患者の感情や経験を認識することは、患者の不安を軽減し、全体的な幸福を改善するのに役立ちます。
- 安全な環境を作る:子どもたちのニーズに応えられるよう、安全で快適な家庭環境を作り、閉じ込めたいという衝動を減らします。
認知症患者の昼夜の混乱を理解するには、
- 時間認識における認知症の役割を認識
- 閉じこもりたいという患者の欲求を理解する
- 忍耐と共感を持って患者の行動に対処し、否定を避ける
ことが必要になります。
思いやりと理解のあるアプローチは、これらの人々の生活の質を大幅に向上させることができます。
認知症患者の昼夜混乱を助ける
カーテンと部屋の照明を管理する介護者のためのヒント
カーテンと部屋の照明を管理することは、昼夜混乱のある認知症患者を支援する上で非常に重要です。介護者向けの実践的なヒントをいくつか紹介します。
- 自然光への曝露: 日中は患者に十分な自然光が当たるようにしてください。カーテンやブラインドを開けて日光を取り入れると、概日リズムを調節するのに役立ちます。
- 時間指定照明: 自然光の変化を模倣して、1 日を通じて部屋の明るさを自動的に調整するタイマーまたはスマート照明システムを設置します。
- 夜間は薄暗い照明: 夕方には、柔らかく温かみのある照明を使用して、就寝時間を知らせる落ち着いた環境を作り出します。混乱を悪化させる可能性のある、明るくて強い光を避けてください。
認知症患者を安心させ、方向転換するためのコミュニケーション戦略
認知症患者に対応する場合、効果的なコミュニケーションが不可欠です。彼らを安心させ、方向を変えるための戦略は次のとおりです。
- 簡単な言葉を使用する: 複雑な説明や長い説明を避け、明確で簡潔な文で話します。
- 感情を検証する: たとえ不合理に見えても、相手の感情や感覚を認めてください。たとえば、子どもたちが恐怖を表明した場合は、安全であると言って安心させます。
- 方向転換: 患者が不安になったり動揺したりしている場合は、心地よい音楽を聴いたり、家族の写真を見たりするなど、心を落ち着かせる活動にそっと注意を向けさせます。
穏やかで安全な環境の促進
昼夜混乱のある認知症患者にとって、穏やかで安全な環境を作り出すことが不可欠です。
- 危険物を取り除く: 事故を防ぐために、生活空間につまずく危険物や障害物がないことを確認してください。
- 親しみやすさ: 患者を馴染みのある物や持ち物で囲み、快適さと安心感を与えます。
- 就寝時間のルーチン: 本を読んだり、静かな音楽を演奏したりするなど、寝る時間であることを知らせる活動を含め、一貫した就寝時間のルーチンを確立します。
- 快適なアイテム: お気に入りの毛布やぬいぐるみなどの快適なアイテムを提供して、精神的なサポートを提供します。
昼夜混乱のある認知症患者を支援するには、部屋の照明を管理し、効果的なコミュニケーション戦略を採用し、安全で快適な環境を作り出すことが必要です。
これらの対策により、患者の生活の質が向上し、この困難な状態による影響が軽減されます。
結論
この記事では、昼夜混乱のある高齢者と認知症患者の両方が直面する課題を詳しく掘り下げました。
私たちは、彼らの行動の背後にある理由、彼らの日常生活への影響、そしてこれらの問題に対処する戦略を探りました。
高齢者の場合、生活リズムの乱れは睡眠障害、気分の変動、社会的交流の減少につながる可能性があります。
一方、認知症は時間の知覚をさらに複雑にし、患者が外出を制限される可能性があります。これらの課題を理解し、共感を持って対処することが最も重要です。
昼夜の混乱を経験している高齢者や認知症患者の生活の質を向上させるには、理解、忍耐、支援が不可欠です。
介護者や愛する人は共感的であり、体系化された日常生活を提供し、屋外活動や社会的交流を奨励し、部屋の照明を管理する必要があります。
否定を避け、検証療法を利用することは、不安を軽減し、幸福感を高めるのに大いに役立ちます。
思いやりと個別のケアを持ってこれらの課題に取り組むことで、私たちはこれらの人々が昼夜の混乱の複雑さを乗り越え、直面する障害にもかかわらず、より良い生活の質を享受できるよう支援することができます。
まとめ
認知症の問題行動にでる利用者さんを対処する方法をお伝えしてきました。
いかがだったでしょうか?
利用者さんの満たされない思いや不安、恐怖など、行動の奥にある思いに気付き、心を癒やすような関わり方をすれば、穏やかに過ごしていただくことができます。
利用者さんの心の内を早く気付くことができたら、熟練介護士として素晴らしさことだと思います。まず、笑顔で接することを心がけてください。
不安や混乱のさなかにある利用者さんにとって、厳しい言葉や態度を向けられることは、恐怖以外の何ものでもありません。
追い詰められて、困った行動がエスカレートしてしまうことも考えられます。
反対に、にっこりと笑って穏やかに話しかけると、笑顔を返してくれることが多いです。
こちらの気分や雰囲気は伝わりますから、ゆったり構えて、そっと様子を見守るのもひとつの方法です。向き合う姿勢を変えることで、機嫌が良くなる場合もあります。
利用者さんをお世話するスタッフには本当に大変だと思いますが、なるべくおおらかな気持ちで、安心感を与える言葉や笑顔を心がけてみてください。
熟練介護士だからこそ、いろんな介護経験を積んでいかなくてはなりません。
1つの施設でずっと何年も仕事をしているとモチベーションが下がりますし、成長もできません。
いろいろ経験を積むために、派遣社員で働くのはいかがですか?
「かいご畑」では介護派遣の求人や応援制度を紹介している記事があるので、興味がある方はこちらをご覧ください。
↓
どんな派遣会社なのか知りたい人はこちらから
介護福祉士をぜひ取得したい人はこちらから
コメント