はじめての介護ってどんな仕事?仕事内容を解説します。排泄介助編②

介護技術

私はともや 30歳の男性です。病院の事務職でしたが、今度は介護職員に配属されました。介護の技術はまったくなく不安です。

介護の仕事ってどんなことをするのでしょうか。

介護職の仕事は、お年寄りの世話をすることです。食事、排せつ、入浴、体位変換、移乗などがあげられます。
この記事は排泄介助について解説しています。

差し込み便器での介助

排便は、起きた姿勢でのほうがスムーズにできますが、どうしても起きられないときは便器を使います。

必要なものは、あらかじめセットしておき、手際よく行いましょう。

お互いに協力して便器を当てたら、タオルケットやバスタオルなどで下半身を覆い、お年寄りを一人にしてあげます。落ち着いてできますし、恥ずかしさも軽減できます。

排泄介助の手順

①便器はお湯につけてあたためるか、カバーをつけておく。後始末がラクなように、中にトイレットペーパーをしく、防水シーツ、タオルケット、トイレットペーパーなどを準備する。

②ひざを軽く立てて開き、防水シーツをしく。下半身の衣類を脱がせる。片手でお年寄りの腰の下を支え、足の間から便器を深く差し
込む。

③男性は尿器を当て、女性は尿が飛ばないようにトイレットペーパーを前に当てる。ひざを閉じてタオルケットをかけ、合図があるまで席をはずす。

④排泄後、腰を持ち上げて汚れた部分をきれいにふく。女性は前から後ろに。便器をはずし、防水シーツをとる。衣類や寝具も整える。
必要なら手を洗うか、おしぼりでふく。

腰が上げられないとき

無理に持ち上げようとすると、介護する人の腰の負担が重くなります。ひざを立ててから横向きにして便器を当てるなど、お互いに楽な方法を考えてみましょう。

①あおむけから両ひざを立てて体をひねり、横向きにし、ベッドの柵につかまってもらう。
②防水シーツを敷き、便器を適当な位置におき、ゆっくりあお向けにする。

やってしまいがちな介助の誤り ~手早く黙々と介助する~

あたたかく声をかけ、リラックスさせてあげることが大切です。介護する人の力だけでお年寄りの腰を持ち上げるのは大変なので、

「腰を上げて」などと声をかけ、お年寄りに協力してもらうといいでしょう。

黙々とやっているのだけど怒っているのかなあ!
なんか気をつかってしまうなー!

介護する人には自然に接してもらい、体勢が整ったら、しばらく席をはずしてもらいましょう。
腰を上げるときは、介護者の声に合わせて行うとスムーズにいきます!

詳しい解説 介助の手順と配慮

~差し込み便器を使用した排泄介助~

介助は個人の敬意を尊重し、必要なサポートを提供することで、生活の質を向上させる重要な技術です。

特に排泄介助においては、差し込み便器を使用する際、準備と手順を丁寧に行うことで、介助者と被介助者の信頼を築きます。

お互いの協力と配慮が、効果的な介助の鍵です。

この記事では、便器の準備、介助の手順、介助者の温かい声掛けやリラックスさせるコツ、そして怒りや不安を軽減するためのコミュニケーション上の工夫を解説していきます。

排泄介助の準備

排泄介助の準備は、被介助者の快適さと介助者の効率性を両立させる重要なステップです。便器の準備と下半身の保護を行うことで、清潔さと安全性を確保します。

便器の準備

便器を使う際には、準備が肝心です。 便器を温めるためにお湯につけるか、カバーを使いましょう。 また、便器内にトイレットペーパーを敷き、後始末が簡単にできるように防水しますシーツを敷くことがポイントです。その他、ケットタオルや必要な清潔アイテムを準備しております。

下半身の保護

介助を行う際には、被介助者の下半身を保護することが大切です。この段階で、介助者の体勢が安定していることを確認しましょう。

必要な道具と手順

排泄介助に必要な道具は、便器を温めるためのヒーターや防水シーツ、トイレットペーパーなどです。

手順としては、被介助者の体勢を整える、便器を正しい位置に配置します。

男性の場合は尿器を使うか、女性の場合は尿が飛ばないようにトイレットペーパーを置くなど、被介助者の安全を確保しながらトイレ介助を行います。

排泄介助の準備は、慎重かつ迅速に行うことが重要です。被介助者の快適さと安全を確保するために、準備段階での注意と配慮が求められます。

排泄介助の手順

排泄介助は、被介助者のプライバシーと安全を尊重しながら、安全かつ衛生的な方法で行うことが重要です。以下に、介助者の手順とその理由について詳しく説明します。

手順

  1. 準備と体勢の整え方 被介助者の下半身を露出せず、体勢を安定させます。 防水シーツを敷き、衣服を正しく録画します。 介助者は片手で介助者の腰を支え、食器を適切な位置に配置します。
  2. 導尿器やトイレットペーパーの使用 男性の場合は尿器を用い、女性の場合は尿が飛ばないようにトイレットペーパーを配置します。これにより、排泄中の清潔さを確保します。
  3. 落ち着ける 被介助者にリラックスしてもらい、排泄を行いやすい状態を考えます。介助者は適切なタイミングで介助を進めます。
  4. 排泄後の清潔さ 排泄後、介助者は介助者の身体を清潔に拭きます。の場合は前から後ろに女性が拭いて感染のリスクを軽減します。

注意すべき点と理由

  • プライバシーと適切の保護 被介助者のプライバシーを守るために、介助の際は必要な露出だけを行い、できる限り被介助者のプライバシーを守ります。
  • 安全性の確保 介助者は常に介助者に安全な場所にいて、介助者中に転倒やけがを防ぐための注意が必要です。
  • 感染予防 汚れた部分を清潔にすることや、手洗い・消毒の徹底は感染症のつながりです。
  • コミュニケーションの重要性 介助者とのコミュニケーションを適切に、リラックスさせることが、スムーズな排泄を促すポイントです。

排泄介助は、被介助者の健康と快適さを最優先に考え、安全かつ衛生環境下で行うことが肝要です。これにより、介助者と被介助者把握関係が築かれ、より効果的な援助が実現します。

腰が上がらない場合の介助

腰が上がらない場合には、被介助者と介助者の安全を確保しつつ、介助を行う方法が必要です。以下に、腰が上がらない場合の介助方法と安全で快適な提案を詳しく説明します。

いろんな方法でのサポートと配慮

  1. 横向きの姿勢を活用 被介助者が腰を上げない場合、横向きに寝た状態から便器に対して体を向けることで介助が可能です。体勢を守ることが大切です。
  2. ベッドや椅子のサポート 腰を上げられない場合、ベッドや椅子に対して横向きの姿勢から、柵や手すりを利用して安定を保ちながら、介助を行います。を正しく移動させることが重要です。
  3. コミュニケーションと協力 腰を上げられない場合でも、介助者とのコミュニケーションを選択、介助に協力してもらうことが有効です。声掛けを行います。

安全で快適な方法

  1. 柵や手すりの利用 横向きの姿勢から便器に対して安定させるために、ベッドや椅子の柵や手すりを活用します。これにより、安全性を確保しつつ介助を行うことが可能です。
  2. 介助者のサポート 介助者は被介助者の安全を最優先に考え、正しいサポートを提供します。腰を持ち上げる際には介助者同士で協力し、被介助者の負担を軽減します。
  3. 快適な環境 快適さを過ごすために、被介助者の身体を正しくカバーし、介助中にリラックスできる環境を整えます。整備介助者の声掛けやコミュニケーションが安心感を提供し、快適さをもたらします。

腰が上がらない場合の介助では、被介助者の安全と快適さを最優先に考えながら、いろんな方法を試みることが重要です。安全かつスムーズなお手伝いを実現できます。

介助の際の注意点

被介助者の心理的な側面にも配慮し、コミュニケーション中に不安や怒りを覚えることが大切です。

間違った介助の例と問題点

  • 機械的なアプローチ ただ介助を行うだけでなく、被介助者とのコミュニケーションを図ることで、被介助者の不安や心理的負担が増大します。
  • 急いでする介助 介助者が急いで作業を進めることで、被介助者が不安で、排気が困難になる可能性があります。
  • 無視や無言の介助 被介助者のプライバシーや適切を考慮せず、無視や無言で介助を行うことは、被介助者に不安や疎外感をもたらします。

怒りや不安のためのコミュニケーションの重要性

  • 温かい声掛け 怒りや不安を思わずに、介助者は温かい声掛けや穏やかな態度を心がけます。声の調子や表情は被介助者の為に安心感につながります。
  • コミュニケーションの確保 介助中に介助者とコミュニケーションを図る、介助の進捗状況や介助者の状態を理解することが重要です。声をかけて協力を検討し、不安を軽減します。
  • リラックスさせる工夫 不安や怒りを感じている被介助者に対しては、リラックスさせるための工夫が必要です。落ち着くための声掛けや、介助中の進捗状況の共有が有効です。

介助のリラックス際には、技術的な手順だけでなく、被介助者の心理的な側面にも十分に配慮することが重要です。

機械的なアプローチを避け、コミュニケーションを促すことで、より効果的かつ心地よいお手伝いが実現できます。

まとめ

排泄介助について解説してきましたがご理解いただけたでしょうか?
介助の手順を知ったうえでさらに利用者の排泄パターンを掴んでおくとタイミングが分かり、介助自体がしやすくなります。
お年寄りの状況に合わせて排泄方法を考えることで、

「夜はよく眠れるようになったよ」

「日中はじぶんでトイレにいけるようになったよ」

と生活の質が変化します。

「排泄」は生理現象であり毎日の習慣です。介助するときはせかしたり、余計な介助することはせず、本人にできる能力をしっかりと分かった上で、必要な介助だけを提供してあげましょう。

排泄介助の続きはこちらから

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