ウォーキング1時間以上は逆効果とは?効果的なウォーキングとは part ②

健康

第4章 ウォーキングで注意したいこと

ウォーキングは正確に行えば健康に良いですが、注意を怠ると逆効果になります。

注意点は下記のとおりです。

毎日1時間以上の無理なウォーキングしない

なぜなら、人間にはホメオタシス(恒常性という性質)があり、状態を保とうとするので急激に変化があると体を戻そうとします。

たくさんのカロリーを消費したら、たくさんカロリーを摂って戻そうとする「リバウンド」を起こすからです。

よって、毎日少しずつ体を変化させるのが良いです。

起床1時間以内はウォーキングしない

なぜなら、寝起きの体は筋肉も硬く、活動モードではないからです。

また、水分が不足しており、血液もドロドロな状態でそのままウォーキングをすると、脱水を起こすので危険です。

筋肉が硬くなっているので、ゆっくりストレッチを行い、脱水を防ぐためにもコップ1杯の水を飲み、1時間後ぐらいにウォーキングを始めましょう。

十分な栄養・休息を取りながら

なぜなら、ウォーキングの後に疲労が残ったままにすると、体力が低下し慢性疲労状態になってしまうからです。

しっかりと栄養や休息を取り入れましょう。

筋肉痛になったら休む

なぜなら例えば、太ももの筋肉は、足を着地するとき衝撃を吸収する働きがあり、負荷がかかり筋肉痛になるからです。

痛みがひどいなら安静にし、治まったらストレッチやマッサージをして血行を促進しましょう。

満腹状態でウォーキングしない

なぜなら、満腹状態のまますぐにウォーキングをすると、消化不良になってしまい、筋肉にたくさんの血液が集まって、本来消化のために働く胃や腸への血液量が少なくなってしまうからです。

1時間ほど空けてウォーキングを行いましょう。

第5章 ウォーキングを長続きさせるコツ

ウォーキングを長続きさせるコツについて、下記のとおり説明していますのでご覧ください。

歩くことを生活スタイルに取り入れる

例えば

  • バスや電車で通勤・通学する人は、一つ手前で降りて歩く。
  • ショッピングをする時、荷物を持って少し遠回りして歩く。
  • 職場の周りを昼休み時に散歩する。

 

歩くことを意識して生活をしましょう。

無理をしない

なぜなら、張り切りすぎるとつらいと途中で息切れし、継続できなくなってしまうからです。

最初は少しずつでいいので、景色や会話など楽しみながらウォーキングしましょう。

ダイエット効果を早急に求めない

効果はすぐに出るものではないということを知っておきましょう。

元々の体重やウォーキングの強度などに差が生じ、実感がわかないと思いますが、気づかないだけでしっかりと効果があります。

なので、最低でも1カ月ぐらいは続けてみましょう。

快適なウォーキングシューズを履く

最近のシューズは

  • 体に負荷がかかりにくい
  • かかとがすり減らない
  • 足を前に出しやすい

等、歩くことに適したさまざまな工夫が施されています。

 

シューズを選ぶポイントは下記のとおりです。

  • 足の「長さ」「幅」をしっかり測る
  • 自分に合ったサイズを確認する
  • 「つま先」「足の甲」がきつくないか確認する
  • 「かかと」がフィットしているか確認する

以上のように自分に適したシューズを選んでみましょう。

第6章 日常の身体活動と病気予防の関係について

群馬県中之条町の65歳以上の全住民である5000人を対象に、日常の身体活動と病気予防の関係についての調査研究結果で得られた成果を、表でまとめましたのでご覧ください。

 

歩数 中強度の活動時間 予防できる病気
2,000歩 0分 寝たきり
4000歩 5分 うつ病
5000歩 7.5分 要支援・要介護、認知症、心疾患、脳卒中
7000歩 15分 ガン、動脈硬化、骨粗しょう症、骨折
7500歩 17.5分 筋減少症、体力の低下
8000歩 20分 高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボ(75歳以上)
9000歩 25分 高血圧(正常高値血圧)、高血糖
10000歩 30分 メタボリックシンドローム(75歳未満)
12000歩 40分 肥満
12000歩(うち中強度の活動が40分)以上の運動は、健康に害することもある

 

この研究によって、現在では、単に歩く(歩数)だけでは十分ではなく、歩く質(強度)も重要であることが分かっています。健康維持・増進、健康寿命の延伸には、1年の1日平均歩数が8,000歩以上で、その内、その人にとっての中強度活動(速歩きなど)時間が20分以上含まれていることが期待されます。

 

引用:中之条研究

 

まとめ ウォーキング1時間以上は逆効果

ここまで「ウォーキング1時間以上は逆効果」についてお伝えしてきました。

まとめると以下のとおりです。

逆効果についての理由

  1. やり過ぎると脂肪燃焼効率が低下し、食欲が増え、抑えられなくなる
  2. 身体への疲労が大きく、継続が出来なくなる

効果的な正しいウォーキング方法

  1. 最初は少しずつでいいので、継続をめざす
  2. ウォーキング前後はストレッチをする
  3. 適度に水分補給をする
  4. 適度に時間と頻度を決める
  5. 歩く速度を目安にする
  6. 正しいフォームで歩く
  7. 筋トレを取り入れる

ウォーキングの注意点について

  1. 毎日1時間以上、無理して歩かない
  2. 起きてすぐに歩かない
  3. 十分な栄養と休息を取り入れる
  4. 筋肉痛になったら休む
  5. 満腹状態で歩かない

ウォーキングを長続きさせるコツ

  1. 歩くことを生活スタイルに取り入れる
  2. 無理して歩かない
  3. 早急にダイエット効果を求めない
  4. 快適なウォーキングシューズを履く

 

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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